終わらないで Fantasy

どんな宝石より 心奪われたんだ

乃木坂46 32ndSGアンダーライブ@東京ガーデンシアター 4/26 レポ

どうも。

 

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4月26日に東京ガーデンシアターで行われた「乃木坂46 32ndSGアンダーライブ」に行ってきた。

 

ジャニオタの読者の方が多いと思うので、「アンダーライブ(アンダラ)」について説明しよう。乃木坂46は、シングルを出すたびに、表題曲を歌うメンバー、所謂「選抜」を決める。その選抜に惜しくも入れなかったメンバーを乃木坂では「アンダー」と呼んでいる。最近はシングルを出すたびに、そのアンダーメンバーだけでのライブ、「アンダーライブ」を開催するのが恒例となっている。

また、アンダーメンバーが歌唱する「アンダー曲」もシングルのカップリング曲として制作・収録されるのが恒例で、勿論センターも存在する。その「アンダーセンター」がそのシングルのアンダーライブの「座長」として、公演を引っ張る。今回の座長は、私の推しメンでもある3期生の伊藤理々杏(りりあ)ちゃん、そして4期生初のアンダーセンターとなった林瑠奈ちゃん。乃木坂軽音部でボーカルを務める、歌唱力に定評のある2人で、パフォーマンスへの期待も高かった。

更に、今回より、昨年加入の5期生がアンダー曲やアンダーライブにも初参加。5期生も本当に粒ぞろいで、アンダーライブに新しい風を吹かせてくれるのでは、とこちらもかなり注目されていた。

 

今作のアンダーは17名だが、3期生の中村麗乃(れの)ちゃんは舞台「SHOCK」出演のため、5期生の岡本姫奈(ひな)ちゃんは体調不良で活動休止中のため欠席。15人でのアンダーライブとなった。

 

東京ガーデンシアターは、昨年ラストアイドルのラストライブに行って以来2度目。前回は最上階の5階バルコニー(3階スタンド的な席)だったが、今回は3階バルコニー(1階スタンド的な席)だったので、かなり違う視点で楽しめた。因みに双眼鏡を忘れたが、モニターがあったため、問題なかった。

 

今回は、同行者のリクエストもあって、女性・親子エリアでの参戦だった。観客に男性が多いライブだと、身長の低い女性や子供はどうしても埋もれてしまってライブが見えづらいときがあるので、このようなエリアがあるのはとても助かる。

 

影アナは3期生の向井葉月ちゃんと4期生の黒見明香(はるか)ちゃん(くろみん)。久々に大規模な会場でのアンダラで気合十分!

 

  • 新しい世界

客電が落ちると同時に、青空のような模様の幕の前に3期生の5人が登場。センターは理々杏ちゃん。このような曲調の楽曲が1曲目にくるのは珍しいと感じたが、3期生が初めてアンダーに参加した際の楽曲ということで1曲目になったっぽい。最初のソロパートからもう歌が上手すぎる理々杏ちゃん。間奏で理々杏ちゃんの決意表明。1期生と2期生が全員卒業して初めてのアンダラ。最長歴となった3期生の覚悟は決まっていた。


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  • マシンガンレイン

3期生が捌けて、4期生の5人が登場。センターは瑠奈ちゃん。これは4期生が初めて参加したアンダー曲。瑠奈ちゃんも歌が上手すぎる!間奏で瑠奈ちゃんの決意表明。5期生が入ってきて先輩となった4期生。いい意味で遠慮せずに前に出て引っ張って欲しい。


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  • 左胸の勇気

4期生が捌けて、5期生の5人が登場。センターは5期生最年長で、5期生曲『心にもないこと』でもセンターを務める池田瑛紗(てれさ)ちゃん。この楽曲は1stシングルのアンダー曲。つまり、乃木坂にとって初めてのアンダー曲である。それをアンダラ初参加の5期生が披露するのはアツい!間奏でも瑛紗ちゃんは「初めてのアンダーライブで、初めてのアンダー曲を披露できてうれしい」とコメント。途中で3期生・4期生も合流。この時に気づいたんだけど、今回のアンダラに参加するのが3期生から5期生までの5人ずつなんだよね。人数比のバランスよすぎる。あと各期で色違いの衣装がよかった!

 

  • OVERTURE

座長の2人の「アンダーライブ、スタート!」の掛け声でOVERTURE。映像が流れると思ったら流れなくて、照明演出だけでびっくりした。アンダラってoverture映像作らないんだね。

 

  • さざ波は戻らない

今作のアンダー曲。センターは理々杏ちゃん、瑠奈ちゃん。青空の幕が下りて、3段の櫓が登場。衣装はMVのダンスシーンの白ベースの衣装かな。円をコンセプトにした振付が、ライブの客席の固定アングルだと良く見えて良かった。


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  • ここにいる理由
  • あの日 僕は咄嗟に嘘をついた

『ここにいる理由』は瑠奈ちゃん、『あの日~』は理々杏ちゃんセンター。『あの日~』はアンダー曲で特に人気があるイメージ。でも本当にシングル表題曲にあっても遜色ない楽曲だよね。あとオリジナルセンターの井上小百合ちゃんのイメージが強いかも。凄く合ってるよね。


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MC。メンバーは葉月ちゃん、瑠奈ちゃん、瑛紗ちゃん、3期生の阪口珠美ちゃん(たまちゃん)、4期生の北川悠理(ゆり)ちゃん清宮(せいみや)レイちゃん、5期生の奥田いろはちゃん小川彩ちゃん(あーや)。本公演の意気込みを悠理ちゃん、瑛紗ちゃん。悠理ちゃんは、今回のセトリの楽曲の世界観や感情をノートに書きだして考えてみたと。瑛紗ちゃんは、以下の動画でもやってた、あーやの前歯を触ってダンスのミスを減らす努力(?)をしているらしい(笑)


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  • 音が出ないギター

ここからは、先ほどのMCに参加してた林チームと、理々杏ちゃん、くろみん、3期生の佐藤楓ちゃん(でんちゃん)吉田綾乃クリスティーちゃん(あやてぃー)、4期生の矢久保美緒ちゃん(みっちゃん)、5期生の冨里奈央ちゃん(なおなお)中西アルノちゃん(アルノ)の理々杏チームに分かれてパフォーマンス。先ずは理々杏チーム。1番のBメロまでが原曲と異なるスローなロックバラードアレンジになっていて、全部理々杏ちゃんのソロパートになってるんだけど、「アンプを切られた」のアレンジロングトーンが凄すぎて、ガーデンシアターが湧いてた。歌声だけで8000人を沸かせる推しがカッコよすぎて泣きました。理々杏ちゃんの声って、アニソンとか、バンドサウンドに凄く合うよね。「only my railgun」の動画も100万回以上再生されてたし。


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  • 命は美しい

シングル曲ではあるけど、確かにアンダラの雰囲気に合っている…!センターはあやてぃー。群舞のイメージがある楽曲だから、少人数でやるのは結構新鮮に感じた。てかあやてぃーがとにかくかっこよすぎて!!!特に最後のキメポーズとその表情がカッコよすぎて「え、かっこよ…」って声が漏れてしまったよね。最年長の本気!


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ここからは林チーム。センターは瑠奈ちゃん。オリジナルメンバー(白石麻衣ちゃん(まいやん)、生田絵梨花ちゃん(いくちゃん)、松村沙友里ちゃん(さゆりんご))は全員卒業したユニット曲をここでもってくるとは…。この曲も『音が出ないギター』のように、1番Bメロまではセンターの瑠奈ちゃんのソロパートなんだけど、まあこちらも上手いし、声質が合っている!声はしっかりしているのに、儚さもきちんと表現出来ていて凄すぎた…。他のメンバーは櫓にいたんだけど、櫓の手すり?あたりで炎が出ててこちらもすごかった。最後に瑠奈ちゃんが使っていた薔薇が絡みついたマイクスタンドが倒れる演出が良かった。凄い早まった話をすると、瑠奈ちゃんの卒コンでソロでやって欲しいくらい。

 

  • ごめんねFingers crossed

オリジナルセンターは4期の遠藤さくらちゃん(さくちゃん)の、シングル表題曲。YOASOBIっぽいって言われてるよね。この無機質さも感じるサウンドがこちらもアンダーライブに合っている。そしてライブで聞くと音が意外と厚いことに気づかされた。思ったよりYOASOBI感は感じなかったかも?今回のセンターはたまちゃん。裏センターが瑛紗ちゃんでいい味出してた。因みに理々杏ちゃんと話したくて初めて買った乃木坂のシングルはこれです(余談)。


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  • ありがちな恋愛

2チームが合流。各センターが最初小さい櫓に乗っているのが大将感あってかっこよかった。この曲もいいよね!アルバムのリード曲だったよね。これ読者の方で伝わる人どれくらいいるんだってたとえをすると、NEWSの「Never Ending Wonderful Story」ツアー(たしか)の『SHOCK ME』『Devil or Angel』の演出みたいでよかった。うん、伝わらないな。

 

『狼に口笛を』はでんちゃん、『13日の金曜日』は葉月ちゃんがセンター!3期生がこの時点で全員センター曲をもらっております。『狼に口笛を』は瑛紗ちゃんがフロントの、深川麻衣ちゃん(まいまい)ポジションだった!


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MC。たまちゃん、レイちゃん、あーや、いろはちゃん、葉月ちゃん、あやてぃー、でんちゃん、理々杏ちゃん。葉月ちゃん司会で、理々杏チームと林チームに分かれてお題に合わせた盛り上げ対決。先攻の理々杏チームからはあやてぃー。お題はパリピ(笑) ノリノリで盛り上げる!後攻の林チームからはレイちゃん。お題はほんわか(笑) 「はーい」レスポンス作戦。ペンライトの色で判定したところ、僅差で林チームの勝利。ところででんちゃん、「このチームも明日で解散だね」と淡々と言わないでくれ(笑)

 

ここからは少人数ユニットコーナー。先ずはくろみん、みっちゃん、瑛紗ちゃん、なおなお。センターはくろみん。オリジナルは早川聖来(せいら)ちゃんがセンターを務める4期曲。4期曲はウルトラバズヒットの『I see...』を筆頭にキャッチーな楽曲が多いよね。4人に違う色の照明が当たっていて、くろみんはピンク、みっちゃんはオレンジ、瑛紗ちゃんは緑、なおなおは水色。4人の動きに照明が連動しているのもよかった!瑛紗ちゃんは「まさかまさかの急展開」のアイドルスマイルが良すぎて、全人類見てほしい。


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  • アトノマツリ

瑠奈ちゃん、悠理ちゃんの2人でパフォーマンス。この曲には2人の他にオリメンがいて、さくちゃん、賀喜遥香ちゃん(かっきー)弓木奈於ちゃんなんだけど、特に2人のラップが印象的な楽曲。乃木坂と言うか秋元康系には珍しいヒップホップっぽいリズムの楽曲で、2人の声の良さが凄く生きてた!特に悠理ちゃんがこんなにいい声を持っているなんて恥ずかしながら知らなかった…。


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  • もしも心が透明なら

また難しそうな曲を持ってきたよね!?しかも、でんちゃん、葉月ちゃん、たまちゃん、レイちゃんと言う安定感抜群のメンツを率いるセンターが最年少あーやという強気な布陣。でもあーやが曲名にあるような「透明」感を凄く持っていて、しかもこの難解な楽曲の世界観をしっかり表現出来ていて、逆に恐ろしかった。あーや、本当に15歳ですか…?照明も凝ってて演出面もすごかった。オリメン(梅澤美波ちゃん(うめ)、麗乃ちゃん、聖来ちゃん、松尾美佑(みゆ)ちゃん)でのライブ披露がまだないらしく、オリメンも見てみた過ぎる。


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もうね、今回のユニット曲の選曲がすさまじすぎるのよ。メンバーはアルノ、いろはちゃん、理々杏ちゃん、あやてぃー。見た感じアルノといろはちゃんがフィーチャーされていた感じかな。にしても4人とも歌が上手すぎて歌唱力が渋滞起こしてた。特に驚かされたのがいろはちゃんの歌唱力。フェイクをやってるのを最初アルノだと思ってたんだけど、いろはちゃんで度肝を抜かれた。いろはちゃん、本当にもっと評価されるべき。

 

MC。みっちゃん、くろみん、瑠奈ちゃん、なおなお、悠理ちゃん、瑛紗ちゃん。みっちゃん仕切りでここまでの振り返りなどを瑠奈ちゃんとなおなおが。なおなおが「もち」と呼ばれているのを初めて知る。瑠奈ちゃん曰く、『パッションフルーツの食べ方』でMC組がスタンバイしてるとき、真似をしているらしい(笑)

 

  • 自惚れビーチ

センターはレイちゃん。オリジナルセンターの2期生の鈴木絢音ちゃんの高速カモンカモンを意識してるのか、最後に頑張ってカモンカモンしてたレイちゃんが可愛かった(笑)

 

  • 口ほどにもないKISS

さあ、ここに来てオリジナルセンターがいる楽曲!センターはたまちゃん!声出し解禁ライブでは初披露で、たまちゃんも嬉しそう。「(笑)(わら)」コールが出来るのはこの曲だけ!


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  • 嫉妬の権利

アンダー曲には珍しいダブルセンター曲。ダブルセンターはみっちゃんと悠理ちゃんの4期コンビ。特に、楽曲の世界観を研究した悠理ちゃんの、「嫉妬」がにじみ出る表情は見事。個人的にサビ前の「知りたくなる」の理々杏ちゃんのダンスが、持ち前のダイナミックさも相まって凄かったから見てほしい。この曲は「今、話したい誰かがいる」のカップリングだけど、表題曲のタイアップだった「心が叫びたがってるんだ」で出てくる男の子の元カノの心情っぽいって意見を見てなるほどと思った。そういえばアンダーのダブルセンター曲ってオリジナルセンターがどれも違う期の2人なんだね。この曲も1期の中元日芽香(ひめか)ちゃん(ひめたん)と2期の堀未央奈ちゃん(みおな)だし。


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  • 届かなくたって…

センターはオリジナルでも務めるでんちゃん!2番手のいろはちゃんも見事なパフォーマンスだった!照明が凄かった曲の1つ。


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  • 錆びたコンパス

センターはあやてぃー。オリジナルセンターはアンダーを長く引っ張った2期の山崎怜奈(れな)ちゃん。いい意味でアンダーっぽくない曲調だと感じた楽曲で。近年のアンダー曲って『悪い成分』『Under's Love』もそうだけど、クール・シックな世界観の楽曲が多いから、こんなに真っ直ぐでパッショネートな楽曲って新鮮だなと。だからこそアンダー曲中心で構成されるアンダラで良いアクセントになってた。


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  • 日常

アンダー曲でもトップレベルの人気を誇る楽曲。センターは葉月ちゃん。照明が本当に凄かった。照明だけでこんなにステージングの迫力って出せるんだね…。そして音響がいいガーデンシアターでやると重低音が引き立ってこちらも凄いパワーで。コールの盛り上がりも最高潮で、目に見えて会場のボルテージが上がっているのが分かった。アンダーって特に「野心」を持っている集団だと思っていて。「選抜に上がってやる」とメンバーみんながきっと思っている。その野心がこの楽曲に導かれて爆発しているように見えた。この楽曲が人気がある理由があの空間にいたことでよくわかった。


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座長の理々杏ちゃんより挨拶。翌日は瑠奈ちゃんの挨拶だったため、理々杏ちゃんの座長挨拶は最後と言うことで、感謝を述べていた。初参加の5期にはアンダラに参加をしてくれたこと、アンダーに新しい風を吹かせてくれたこと。4期には先輩と後輩に挟まれた難しい立場でありつつも、良いライブを作るために頑張ってくれたこと。同期の3期には座長を務めた自分の心の支えになってくれたこと。スタッフさんには自分たちがステージで輝くために支えてくれたこと。ファンにはライブに来てくれたこと、応援してくれること。胸がいっぱいになりながらも一生懸命話してくれた。そして、自身の夢であった「アンダーセンター」と「アンダラ座長」を瑠奈ちゃんと一緒にかなえられたこと。理々杏ちゃん推しの私にとっても、理々杏ちゃんの夢が叶ったアンダラを生で見届けることが出来て本当に嬉しかった。

 

  • 誰よりもそばにいたい

バラード楽曲。ソロパートでつないでいく歌割で、最初は座長の2人から始まった。1番サビ頭は瑛紗ちゃん。瑛紗ちゃんは高音の歌声が本当にきれい。2番はいろはちゃんとアルノが多く歌割をもらっていたんだけど、大正解。上手すぎた。

 

本編終了。「乃木坂46」コールでアンコール!

 

  • ロマンスのスタート
  • 太陽ノック

『ロマンスのスタート』ではステージを縦横無尽に移動してレスタイム!『太陽ノック』はセンターは理々杏ちゃん!最後のキメポーズの理々杏ちゃんが世界一可愛くて、声出し解禁後のジャニーズのライブですら久しく出てなかった本気の「キャーーー!!!理々杏ちゃん可愛いーーーー!!!」が出てしまった。あの瞬間の写真誰か売ってください。


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締めのMC。葉月ちゃんは、最近自分のサイリウムカラーをつけてくれているファンが増えたことを素直に喜んでいた。その時にさりげなく「葉月が頑張ったからだよ」と言葉を添えたあやてぃーがカッコよくて惚れた。そして瑠奈ちゃんは4期初のアンダーセンター。理々杏ちゃんと一緒とはいえ、相当なプレッシャーもあった中で、期待をはるかに上回るパフォーマンスを見せてくれた。

 

  • 乃木坂の詩

センターは座長の2人。流石初期からずっと歌いついてきた楽曲、メンバーとファンの一体感が凄かった。まさに大団円、といった雰囲気で、5期→瑠奈ちゃん以外の4期→理々杏ちゃん以外の3期→座長の2人の順で退場。

 

 

レポは以上。

 

率直な感想としては、まずパフォーマンスのレベルの高さに度肝を抜かれた。ここ1年シングルごとのアンダーライブがあり、3・4期のアンダーメンバーの経験値が積み上がっていたのに加え、更にすでにパフォーマンス力の高さが評価されている5期生も加わったことでとんでもないことになっていた。裏にSHOCK女優の麗乃ちゃんと、バレリーナおかひなもいるのだから恐ろしい。何も知らない人が見たら、このメンバーがアンダーだと初見で分かるのだろうか。きっと他のグループだったらセンターになれる素質のあるメンバーたちだ。何万人もの応募者から選ばれた乃木坂の層の厚さを思い知らされた。

 

演出面では、映像が一切ない代わりに照明が凄すぎた。おそらく映像の予算を照明に回した結果、これまで見に行ったライブでもトップレベルの照明演出が繰り広げられ、迫力を更に増幅させていた。セットもシンプルな櫓のみのシンプルイズベストな演出だからこそ、メンバーのパフォーマンスが更に引き立ったのだろう。アンダラだから映像はのぎ動画行きなのかな…でも今回のライブの照明は本当に見てほしい。

 

何より「アンダラの座長」というポジションが美味しすぎた。下手したら選抜の3列目よりおいしいのではないだろうか…? 私の歴代推しはセンターと言うポジションに立つことが少なく、こんなにも自分の推しメンが真ん中に立つのを見るライブは今後もなかなかないのではないかと思う。『太陽ノック』の最後にセンターでポーズを決める理々杏ちゃんは世界一輝いていた。理々杏がナンバーワンだ!!!!!

そして4期初のセンター・座長を務めた瑠奈ちゃんも本当に素晴らしかった…。選抜発表で瑠奈ちゃんの名前が呼ばれなかったときは驚いたが、「アンダーセンターに選ばれた」のだな、と心から実感するライブだった。瑠奈ちゃん本人も言っていた「選抜にもアンダーにも必要な存在」にすでになれていると思った。選抜アンダー兼任ダメですか!?

 

アンダラは基本的に乃木坂の約半分の人数で行われる。また、全体ライブだとどうしても選抜メンバーが美味しいポジションに立ちがちなため、アンダラは全体ライブだとあまり目立てないアンダーメンバーをフィーチャーしてもらえる貴重な機会だと感じた。センター曲がなかったメンバーも必ず2番手・3番手のポジションの楽曲があったし、少人数ユニットは全員の良さが生きる分け方になっていた。今回のライブを通して出演した15人の魅力に沢山気づき、15人のことが凄く好きになれた。アンダーメンバーが気になっている人はぜひアンダラを観に行くべき!!!

 

レポ内にも書いたが、今回は1期生と2期生が全員卒業後初のシングルのアンダーライブだった。選抜やアンダーのフォーメーションを見ても明らかだが、今回の運営の押し出しポイントは恐らく「安定感と新鮮さの両立」だ。選抜では3期のダブルセンターだったが、アンダーでは3期と4期のダブルセンターにしたことで、4期も一緒になって先輩として乃木坂アンダーを引っ張っていかせたい意図を感じたし、その期待に4期も応えていたように見えた。

今回初参加の5期生は、初参加と思わせないほどの堂々としたパフォーマンスだった。5期生の評判は、昨年のツアーからスター誕生ライブ、バスラと経て耳にしていたが、想像以上だった。推しメンの瑛紗ちゃんの成長は勿論、なおなおのかわいらしさ、アルノ・いろはちゃんの歌、あーやの仕上がりの早さなど、5期の5人には凄く驚かされた。慣れないことも多かった中で、先輩たちに必死についていった経験は、いつか彼女たちが選抜に入った時、アンダーセンターになった時に財産になるだろう。

人気のある先輩メンバーが卒業する前に後輩メンバーの人気が上がらず、グループの人気が低迷してしまうことはアイドルグループに起きがちだ。そんな中で前回より規模が大きくなったアンダラツアーが無事に成功したのは、乃木坂の世代交代の成功を一つ象徴するのではないだろうか。

 

そして東京ガーデンシアターのライブ会場としての質の良さも実感した。アクセスは確かに良くないが、中に入ってしまえば音響の良さ、ロビーの広さ、1人当たりの客席スペースの広さ、トイレの台数の多さで凄く快適に過ごせた。あ、でも席に近い通路がどれか分からないのはどうにかしてほしい(チケットに明記してほしい)

 

今後もアンダーライブに行き続けたい、アンダーメンバーを応援したい。そう思えるライブだった。

 

では。