終わらないで Fantasy

どんな宝石より 心奪われたんだ

【ネタバレあり】舞台「天才てれびくん the stage ~バック・トゥ・ザ・ジャングル~」レポ

どうも。

 

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舞台「天才てれびくん the stage ~バック・トゥ・ザ・ジャングル~」の東京公演の千秋楽を観劇した。Eテレで30年近く放送が続いている子供向けバラエティ番組「天才てれびくん」シリーズ(通称天てれ)の舞台版で、2020年1~2月に第1弾が上演され、今作は第2弾となる。私自身幼稚園児の頃から天てれが大好きで、現在は当時ほど熱心には見なくなったが、どんな戦士がいるのか、どんなコンセプトの番組なのかは年度が変わるたびに確認している。自分が幼い頃テレビで見ていた戦士も出演するということで迷わずチケットを取った(因みに前作は大学のテスト期間とどん被りで泣く泣く断念した…)。会場は渋谷区文化総合センター大和田さくらホールと言う公共複合施設内の劇場で、キャパ400人ほどの小さな劇場。この日は昼・夜共に配信や映像収録用のカメラが入っており、なんと私の席の真隣がカメラマンさんの席だった。びっくり。なので、配信での引きの画とほぼ同じ目線で見ていたことになる。

実は有観客の舞台やライブに行くのは1年4ヵ月ぶりで、それもあってかなり楽しみにしていた。今って半券は自分で切るんだね…。半券が切られるのを見るのが楽しみの一つだったので少し残念だった。私は先行期間にチケットを取ったので、非売品グッズのクリアファイル2枚とバッグが付いた。また、劇中でペンライトを使ったコーナーがあったり、MTKのスペシャルライブショーがあるということで、記念にペンライトを購入した。キンブレタイプなのでちゃっかり他の現場でも使えるかな(小声)

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(写真だとクリアファイルが1枚しか見えないけど袋から出すのを忘れただけです、すみません…) 

 

さて、公式サイト記載のあらすじは以下の通り。

大人になったきみたちへ―

この世界から、てれび戦士が消えていく…。

残された矢部昌暉長江崚行伊倉愛美千葉一磨(いずれも本人)の4人は、謎の機会に閉じ込められた茶の間戦士トレーニングロボ・マーヴェラス西川西川貴教さん)に、「世界から失われつつある"娯楽"を取り戻せば、仲間たちがもどってくる」と告げられる。

マーヴェラスの力で飛ばされた先は…マンモス出現!大昔のジャングルだった…。娯楽を禁止された村から逃げて来た少女ミーサ(伊藤理々杏さん)と出会うてれび戦士たちだが、追いかけて来たモリノ(健人さん)、ウギラ加藤将さん)、ムラナガチャンカワイさん)、そして村長のハムラ(伊藤裕一さん)に捕らえられ、大ピンチに!

ジャングルで繰り広げられる娯楽奪還大作戦!!ここに開幕!

 

また、公式サイト記載の登場人物は以下の通り。

矢部昌暉矢部昌暉くん)…てれび戦士。特技はギターと、一発ギャグ。太古のジャングルでも「1日1ギャグ」を日課に…?

長江崚行長江崚行くん)…てれび戦士。歴代てれび戦士の中でもキレキレのMCスキルで仲間を引っ張る。

伊倉愛美伊倉愛美ちゃん)…てれび戦士。2歳でテレビデビューし、6歳にしてレギュラー番組を持ち、アイドルユニットでも活躍したしっかり者。

千葉一磨千葉一磨くん)…てれび戦士。機械いじりが得意。仲間のピンチを、その頭脳で救えるか?…本当は歌でも勝負したいらしい。

ミーサ(伊藤理々杏さん(乃木坂46))…ジャングルの歌姫。娯楽が禁止された村で、神への生贄となってしまう。てれび戦士と共に娯楽奪還のために立ち上がる。

モリノ(健人さん)…ジャングルの娯楽監視人。少しでも歌ったり踊ったりする者がいたら、容赦なくお仕置きする冷酷な一面を持つ。

ウギラ加藤将さん)…ジャングルの娯楽監視人。おしゃべりでスキがあるように見えるが、抜け目がなく、悪知恵が働く男。

ハムラ(伊藤裕一さん)…ジャングルの村長。娯楽は人を堕落させるものと主張し、禁止してしまった男。娯楽を愛するものを厳しく取り締まる。

ムラナガチャンカワイさん(Wエンジン))…ジャングルの元村長。お調子者。娯楽禁止に不満を抱いているが、ハムラたちの力にはかなわず、従っている。

マーヴェラス西川西川貴教さん)(映像出演)…てれび戦士とともに世界を守っていた「茶の間戦士トレーニングロボ」。謎の機会に閉じ込められ、出られなくなってしまった。

 

てれび戦士は役名と演者の名前が同じであるため、役をさす場合は呼び捨て、演者をさす場合は敬称をつける。

(以下、ネタバレを含むので大阪公演に行かれる方、盤化を楽しみにされている方は要注意です)

 

その後の展開は以下の通り。

捕らえられる際に、謎の機械とマーヴェラスからもらった音楽カードはモリノとウギラに、機械をいじれる道具が入った一磨のカバンはハムラに奪われ、昌暉と愛美のカバンはムラナガが、翻訳機はミーサが拾った。

てれび戦士が閉じ込められた檻の前で、ムラナガと村人たちがバーベキューをしていた。そこでは明らかに原始時代にあるはずがない道具もあり、てれび戦士は違和感を抱いた。てれび戦士たちは何とか村人らに解放を求めるが、言葉が通じず頭を悩ませるが、一磨が言語の法則を導き出し、コミュニケーションに成功した。しかし、村人たちは戦士を解放することなく、お腹一杯になって寝てしまった。そこに翻訳機を拾ったミーサがやってきた。翻訳機を返してもらい、一磨が翻訳の法則をプログラムしてスムーズにコミュニケーションが取れるようになり、ミーサに解放して貰うことが出来た。ここで戦士は昌暉・崚行・ミーサと愛美・一磨の二手に分かれて娯楽奪還と元の世界に帰るための手がかりを探しに行った。

監視のためにやってきたモリノとウギラは空っぽの檻を見て、激怒。近くで寝ていたムラナガらをお仕置きし、戦士を連れ戻すよう命令した。その後、2人はその場に残されていた食べ物をパクパクと食べるが、時間が経って食べ物が傷んでいたため、2人はお腹を壊してしまった。2人がズボンを脱いで用を足していたところに一磨と愛美が現れた。一磨と愛美はモリノとウギラのズボンから音楽カードを取り戻し、見事2人を倒した。4人が戦っている間に、ムラナガは放置されていた謎の機械を回収した。また、ムラナガはモリノとウギラがテレゾンビからの声を聴いている所も目撃した。

一方、昌暉と崚行は、ミーサに連れられて海岸に行った。そこで、ミーサは歌が好きであること、神の生贄になるために明日海に流されることを知った。2人はミーサに自分達は娯楽を禁止されていない世界から来たことを伝え、ミーサの歌が聴きたいとお願いした。ミーサの歌を聴いた2人は、娯楽を取り戻そうと改めて決意したところ、ハムラと村人たちがやってきた。そこで、ミーサや村人たちが「歌」と言う概念を知らなかったのに対し、ハムラはそれを知っていることに違和感を抱いた。2人を逃がすため、ミーサは捕らえらえてしまった。

てれび戦士4人が合流し、お互いに分かったことを共有した。そこにムラナガがやってきて、てれび戦士は謎の機械や昌暉と愛美のカバンを取り戻した。そこで、てれび戦士は、ムラナガがかつてこのジャングルの村長だったこと、突然ハムラの一味が現れて村を乗っ取られてしまったことを知った。ミーサの生贄の儀式が行われる洞窟についてムラナガは精通しているとのことで、5人は洞窟へ向かった。そこで道が二手に分かれており、崚行・一磨と昌暉・愛美・ムラナガに分かれて行動した。

崚行と一磨はウギラの間にたどり着き、「ゾウさんの罠(と言う名のゲーム)」に挑むも、あまりによくわからないゲームに、崚行が「面白くない」と口走った途端、2人はテレゾンビに洗脳されてしまった。また同様に昌暉と愛美とムラナガはモリノの間に辿り着き、クイズに挑戦するも、卑屈なひっかけ問題によって不正解となり、愛美とムラナガも洗脳されてしまった。その間に昌暉は逃げ、ハムラの元へ向かった。

その道中、昌暉は洗脳された崚行と一磨がモリノに連れられるのを目撃した。一人になったことに絶望する昌暉を、マーヴェラスが謎の機械に残ったわずかなエネルギーで励ました。

ハムラの元へ到着した昌暉は、洗脳された崚行と愛美と一磨から音楽カードを奪い、謎の機械を復活させた。そこでマーヴェラスによる「歌ってプリーズ」トレーニングが始まり、謎の機械のエネルギーを満タンにし、マーヴェラスの力を完全復活させ、崚行・愛美・一磨・ムラナガ・モリノ・ウギラ・村人たちの洗脳を解いた。ムラナガと村人たちはモリノとウギラに仕返しと機械の修理に行き、戦士たちはハムラと最後の戦いに挑んだ。

戦士たちはハムラにミーサを解放するように求めた。昌暉は、ハムラが自分達と同じ娯楽を禁止されていない世界から来た者であること、そしてハムラ自身が歌を愛していたことに気づいたとハムラを説得した。ハムラは「どんなに頑張ったところで、自分ではどうにもならない「才能」が無ければ自分の音楽を沢山の人に聴いてもらえない」「人類が危機に直面した時に真っ先に切り捨てたのは娯楽だった」と激高し、「ミーサが歴史上初めて音楽(娯楽)を作り、伝え広めた人物だから、ミーサを消せば娯楽の無い世界になる」とミーサにとどめを刺そうとするが、そこに崚行が飛び出し、崚行は電流を食らって倒れてしまった。崚行はミーサに「君の歌が聴きたい」と懇願し、ミーサは海岸で披露した歌を歌った。それを聴いたハムラの洗脳は解け、テレゾンビは退散した。

ジャングルは朗らかな日常を取り戻していた。ハムラたちは洗脳中に犯してしまった過ちをしっかり反省していることから村人たちは3人を許した。消えたてれび戦士たちも戻ってきた。一磨はカバンを取り戻し、ハムラのステッキについていたエレクトリックストーンを、村人たちが修理してくれた謎の機械に装填した。こうして戦士たちは元の世界に戻る…前に、村人たちやハムラたちと音楽を楽しんだ(MTKライブ)。「音楽を一緒に楽しみ、伝え広めたい」と語り合うハムラとミーサの様子をみて、崚行の恋は破れたのだった。

(メモを取っていたわけではないので、何か間違っていた箇所があれば優しく教えてください)

 

観劇前にあらすじを読んだ印象としては「めっちゃ夏イベだな」と。夏イベと言うのは、夏休み頃に行われていた、てれび戦士やその他出演者が出演する舞台イベントのこと。「音楽が禁止された世界(確か2004年度)」や「夢を持つことを禁止された世界(確か2009年度)」など、子供たちの可能性を広げる物事を禁止された世界が物語の舞台になることがあった。

実際観た感想としては、「夏イベの進化版」「大人になったてれび戦士が真剣に取り組んだ夏イベ」だなと。まず出演者(戦士)が大人になって演技力が上がっているから、作品としての完成度はやっぱり夏イベよりは必然的に高くなる(※夏イベがダメなのではなく、純粋にどうしても子役の段階と大人になった時では演技力やパフォーマンス力には差があるよね、と言う話)。なので、更にパワーアップした夏イベを観られた気がした。

 

登場人物の設定は多分演者さんの特徴を踏襲していた。昌暉くんはDISH//のギター担当だし、一磨くんは早稲田大学理工学部と大学院を卒業していてモノづくりが大好きだし。チャンさんの芸風もそのままムラナガに反映されていた。

ストーリーの展開はここ最近(配信含め)観た舞台の中では一番スムーズだったと思う。天てれならではの子供でも楽しめる茶番やコミカルなシーンは何か所もあったが、それがくどいことは一切なく、スッキリしていた印象を受けた。劇場で生で観劇していたのもあるとは思うが、見ていて飽きることは無かった。

個人的には最後の戦いでのハムラのセリフが印象的で。セリフから見るにハムラもきっと2021年を生きたミュージシャンで、なかなかヒット曲を出せなかったり、コロナ禍でエンターテインメントイベントがどんどん潰れていく様子が音楽を愛する者として耐えられなかったりで、闇堕ちしたんだと思った。今、そうやって簡単にエンタメを切り捨てるのはおかしいとエンタメ関係者やエンタメを愛する人たちが立ち上がっている。そんなこのご時世を風刺しているようにも見えた。夏イベを見ていた当時はそんな世界が来るはずがないと思っていたが、現実は小説より奇なり、ではないが、それに近い状況が現実になってしまうとは。NHKが参加している舞台で、コロナ禍における政府主導のイベント制限について切り込んだ内容を盛り込んだのはかなり挑戦的なのではないか。

 

あ、そうそう。実は開演直前にアンサンブルキャストの方が前説でグッズのペンライトの使い方を説明してくださった。その説明がまたコミカルで面白かった。ゆうびんきょく~~~〒

謎の機械にエネルギーを送るときに行われたのが、2017~2019年に放送されていた「天才てれびくんYOU」内のコーナーだった「歌ってプリーズ」。マーヴェラスが歌う曲の続きを、番組ではデータ放送でリモコンのボタンで選択するんだけど、今回はペンライトの色を使うと言うアレンジが施された。と言うか、当たり前なんだけど、西川さん、歌がうますぎて(笑) 「それでは聴いてください。『チューリップ』(イケボ)」「さいたぁ~~~さいたぁ~~~(お馴染みのT.M.Revolutionボイス)」って今までで聴いた中で一番歌が上手い童謡を浴びた。これが歌唱力の無駄遣いと言うやつか…。これを定期的に放送で聴いていたって今どきの茶の間戦士贅沢すぎるでしょ。羨ましい。

今回客席では声を出して応援が出来ないから、クイズの回答はペンライトの色、と言うことだったんだけど、声を出せなくても観客参加型のエンタメを作れるんだね。あと、配信の人はコメントの色を変えて回答する形式だったみたいで。考えてるな~。そしてペンライトを買わせる戦略が上手い(買った人)他にもクラップで参加する曲もあった。

 

 個人的にアツかったのはやっぱりMTKライブだね。まさかさ…大人になった元てれび戦士たちが自分たちのMTK歌ってるところ見られるなんて思わないじゃん…。セットリストはA・Bの2パターンあって、「大!天才てれびくん」曲セトリと「天才てれびくんMAX」セトリがあったのだが、私が行った回は奇跡的に「MAX」のセトリで。

1曲目は昌暉くん・崚行くん・健人さんによる『Kick the EARTH』。3分の2がオリジナルメンバー(オリメン)なの凄くない!?2010年度は全然見ていなかったんだけど、それでも胸アツだった。健人さんも今回のためにこの曲を覚えて下さってありがとうございます。曲の雰囲気がこの舞台にもマッチしていて良かった。てか3人ともやっぱりダンス上手い。

2曲目は一磨くん・愛美ちゃん・理々杏さん・加藤さん・裕一さんによる『オレンジ』。2007年度のMTKなんだけど、これがド世代でございまして…。もう本当に毎日テレビで聴いていた曲を14年の時を経て生で聴けると誰が想像したよ!?!?オリメンの一磨くんはサビで満を持してセンターに出てくるんだけど、もう…泣いたよ…。客席のペンライトもきれいにオレンジ色になっていて綺麗だった。愛美ちゃんは前年の2006年度で天てれを卒業してたから、まさか愛美ちゃんが歌う『オレンジ』が聴けるとも思わなかったな。

最後は全員でエンドロールをバックに『タイムマシーンでいこう』。この曲は一番最初の1993年度のテーマソングだったはず。そういえば、テレゾンビって言うキャラは1993年度からちょくちょく天てれに出ていたキャラクターらしく。私がリアタイしていた頃は出てこなかったから知らなかった…。

ただ、個人的に惜しかったのは、愛美ちゃんがオリメンのMTKも歌ってほしかったなと。『Friends&Dreams』は愛美ちゃんのソロパートもあって、理々杏さんと2人メインで歌うのもありだったと思う。ラップパートは男性キャストでも歌えると思うし。

 

カーテンコールでは、東京千秋楽であり映像収録もあるからか、キャストの方全員から挨拶が。(メモしてないのでニュアンスです)

一「本日はありがとうございました!19日と20日の公演が中止になった時はどうなるかと思いましたが、無事に千秋楽まで出来て嬉しいです。天てれに出演していたのは15~6年前になるんですが…」

キャスト一同「へ~!?」

一「そうなんですよ!年取りました(笑) 他のてれび戦士たちも頑張っているので「今何してるのかな」と気にかけて下さると嬉しいです。ありがとうございました!」

愛「本日はありがとうございました!このご時世に、こんなに素晴らしいエンタメを皆さんに届けることが出来て幸せです!大阪公演も怪我無く走り抜けたいと思います。応援よろしくお願いします!」

裕「ありがとうございました!僕は37歳なんですが…(客席から若干の驚きの声)毎日オーディションのつもりで臨んでおりました。マネージャーに確認したのですが、いまだにてれび戦士に合格したという連絡はありませんでした。宜しくお願いします!千葉一磨でした!!(違う)」

キャスト「ちょっとwww」

加「本日はありがとうございました。僕は天てれと同じ1992年に生まれたので、今回出演できたことに縁を感じています。あの、トイレの話をしてもいいですか?」

キャスト&観客「???」

加「ウォシュレットってあるじゃないですか。あれって座ってない状態で押したらどうなるんですかね?気になるので帰ったらやろうと思います!千葉一磨でした!!(違う)」

キャスト&観客「えwwwwwww」

チ「ええ加減にせえ!!!!!!!」

健「相方が本当にすみませんでした…。僕が天てれに出演していたのは15~6年前で…」

崚「そっから!?!?」

健「あ。千葉一磨です(違う)」

裕「本人はただニコニコしてる」

一「挨拶終わっちゃったから…」

理「はーい!千葉一磨でーす!」

キャスト「えwww」

崚「早いわwww」

理「すみません、伊藤理々杏です。一つやりたいことがあって…。『CLAP your Hands』(クラップで観客が参加できる曲)の時に前にいるのに(観客にクラップを煽るのを)やってないので、やりたいんです!」

昌・崚「どうぞ真ん中で(後ろに下がる)」

理々杏さん、堂々と3回やる。あまりの堂々っぷりに

崚 「ごめんなさい、DVD(収録カメラ)入ってるからダメだったらカットしてほしいんだけど、ボヘミアンラプソディーみたいだった(笑)」

昌「あと、(MTKライブの時に持ってきた)ペンライトの色も(自分のメンバーカラーの紫にして)偉いよね!」

キャスト「??」

崚「あ、それ僕が持ってきた」

昌「あ、そうなの!?いや、DVDや配信入ってるからペンライトを自分のメンバーカラーにしてたのかなって」

崚「今日はありがとうございました!今日が東京千秋楽だと思ったらこみあげてくるものがありました。「歌ってプリーズ」の時に昌暉と一磨と手を繋ぐんですけど、どっちも恋人つなぎで!(笑) どっちと付き合ってるんだろう?って…。だから大阪では恋の行方を見届けてください(笑)」

昌「※そういう作品ではありません!(※もちゃんと言ってて面白かった)」

チ「ありがとうございました!41歳、ついていくのに必死でした(汗)天てれは「大!天」から現在の「hello,」まで関わっているんです。だから昌暉と崚行は戦士の時に一緒にやってて。そしたら今崚行の太ももが4倍になってて!これを出川さんに報告したいです!(笑) もしかしたらお客さんは世代が違うかもしれないんですが、マーヴェラス西川のコーナー(歌ってプリーズ)は「天才てれびくんYOU」のコーナーで、もともとはテレビのリモコンのボタンを使うんですよ。それがペンライトで生で出来るように進化したことを(立花)団長に伝えたいです。でも、今のhello,の戦士たちはこういうこと(イベントとか?)が(このご時世で)出来てないんですよ。だから、皆さんと一緒に娯楽の楽しさを伝えていきましょう!!伝えてくれたら、惚れてまうやろーーー!!!」

キャスト「出たー!!」「本物だ!!!」

観客(喝采

チ「これで飯食ってます」

昌「今日はありがとうございました!今日は今までで一番沢山の方に観て頂けて嬉しいです。僕は天てれに2年間出させていただいて、これが芸能活動の原点となったので、思い入れのある作品で主演を務められたことが嬉しかったです。大阪公演までしっかり駆け抜けたいと思います!」

観客(拍手からの昌暉くんの合図でパン、パパパン)

崚「(クセの強すぎる昌暉くんの動きに)待って何それ(笑)」

昌「初めてやった(笑) ありがとうございました!!」

最後に昌暉くんが崚行くんにおんぶされた状態でガッツポーズをして終演。

 

多分配信では入ってなかったと思うのだが、終演後は規制退場の案内も兼ねてキャストの方によるお見送りもあった。毎回担当キャストの方は異なり、今回は愛美ちゃんと加藤さんと言う異色コンビ(笑) 加藤さんが終始ボケ倒しまくっててもう本当に面白かった(笑)

加「僕、天然なんですよ。伊倉ちゃんも天然なんですよ。だから大丈夫かなって…。劇中に「お風呂入りたい~い」ってセリフあるじゃないですか(確か一件落着したあたり)。あれを自然に言えるのは伊倉ちゃんしかいない!!」

愛「お風呂入りた~い」

加「聞けました!!!」

終始、案内をカンペで読むたびに「…ってところを僕が読むことになってます」って付け加えたり、規制退場の合図をするスタッフさんの様子を実況したり、本当に最後まで面白かった(笑) 退場したくなかったわ(笑)

 

何より小さいときにテレビの中のアイドル的存在だったてれび戦士たちを、約15年の時を経て生で見られたのが本当に感動!特に愛美ちゃんと一磨くんはがっつりリアタイしていた頃のてれび戦士だからもう…言葉が出ない。

愛美ちゃんは、戦士時代はアンダーワールドファミリー→ジョーキマホーンズ×2だったから、衣装がずっと黒かったんだよね。今回ピンク、白、ゴールドを基調とした衣装だったからそれが凄く新鮮だった。そして顔が戦士時代から変わってなさすぎる…。もちろん卒業から15年経ってるから大人になってるんだけど、そのまま大人の綺麗なお姉さんになった感じだった。4人の中で愛美ちゃんが一番先輩だったからか、愛美が男勝りの豪快キャラだったのは面白かった(笑) 戦士時代はそういうキャラは篠原愛実(つぐみ)ちゃんがやってた印象が強い。洞窟でモリノの間で洗脳されるとき、愛美が昌暉を逃がして自分が犠牲になるのはかっこよかった。強い女性っていいよね!!

一磨くんは小学生時代に天てれをリアタイしてたから、「大きくなったね(涙)」と言う気持ちだった(自分の方が年下なのに)。特に『オレンジ』でオリメンとしてセンターに立つ姿はかっこよかった。一磨は理工学部出身で機械に詳しいことを生かして翻訳機を使ってコミュニケーションをスムーズに行えるようにしたりと活躍してたね。あとてれび戦士に1人はいるオチ要員だった(笑) お腹壊したモリノとウギラに遭遇した時、愛美にズボンでスパーンと回転叩きされたのが面白すぎた(笑) 06年度の天てれからは想像つかない(笑)

悪役3人は本当に天てれの夏イベに出てくるザ・悪役って感じだった。と言うか裕一さんが37歳だったことに驚きを隠せないのだが…30歳くらいだと思ってたよ…。モリノとウギラのちょっとおっちょこちょいなところが可愛くて憎めなさもあった。最後に洗脳が解けたハムラが「音楽を広めていこう」と言った時に一同が「お前が言うか(笑)」って雰囲気になったの、客席の気持ちを代弁してくれて面白かった。あと加藤さん…カテコの挨拶もお見送りもボケ倒しまくりで、こんな面白い方だったんだと(笑) 大声で笑うのをこらえるの大変だったんだからね!?

理々杏さんは、思った以上に歌が上手くて、歌声が綺麗で、演技も堂々としていてびっくりした。ごめんなさい、最初は「え…乃木坂が出るの…??」と思ってた。乃木坂46は演技が上手い人がいるイメージもなくて、更に乃木坂46深川麻衣さんがいた時までしか詳しくなくて、3期生の理々杏さんのことは存じ上げてなくて…。でも本当に歌も演技もミーサにぴったりで、はまり役だった!!ちょっと感想を伝えたいのでミーグリ(オンラインお話し会)申し込んだ(え)

チャンカワイさんは役もコミカルな役で、ツッコミの芸風が存分に生かされていて、舞台の良いアクセントになってた。まさか「惚れてまうやろーーー!!!」の本物が聴けるとは思わなくて嬉しかった。大!から10年以上天てれを支えて下さっているからこそ、あの挨拶は胸にしみたし、こんな強い思いを持っている方が天てれに長く関わってくださっていることが本当に嬉しかった。41歳で舞台初めてとは思えないコミカルな芸人さんらしい演技だった。

 アンサンブルの皆さんは4人でダンサーや村人と言った様々な役柄から、前説や道具の片づけまで本当に沢山の役割を担われていて、キャストの方も挨拶で言ってたけど、本当に舞台を支えて下さってありがとうございました。個人的にはPASSIONさんの自己紹介ネタが好きです。

崚行くんはリアタイしていた頃の戦士ではなかったんだけど、同い年の戦士が入ってきたと09年度の初登場の時から存じ上げていたし、MAXから大!までの変革を支えた功労者よね。昌暉くんとは09~10年度でがっつり共演していたから息ぴったりだったし。崚行はミーサに恋する役で、デレデレな様子が可愛かった(笑) ハムラのとどめを浴びても生きてるからなかなかの生命力なんだろうな(そこ)

昌暉くんもリアタイしていた頃の戦士ではないんだけど、DISH//としての目覚ましい活躍はあちこちで見聞きしているし、生で観るのが本当に楽しみだった。昌暉はまさに夏イベの主人公のようなちょっと猪突猛進なところがありつつ、そこで仲間の支えを受けながらも勇敢に突き進める役。堂々たる演技やアクション、ギャグは見事だった。大阪公演も頑張って!

 

歴代てれび戦士の皆さんがこのブログを読んでくださるかは分からないし、てれび戦士だった頃はきっと毎日やることをこなすのに必死でその自覚はなかったと思うが、視聴者(今で言う茶の間戦士)には、てれび戦士に心から憧れていた人が沢山いると思う。私もその一人で、なんなら今もなりたいとさえ思う。小学校低学年の頃の将来の夢はてれび戦士だったし、学校の友達とてれび戦士ごっこをやったりもした。愛美ちゃんが所属していた一輪車部に憧れて、クリスマスプレゼントに一輪車をもらって、毎日練習して乗れるようになった。小中学生の頃の話を掘り返されるのは恥ずかしかったり、自分の中で思い出したくないことだったりでやめてほしい方もいらっしゃるかもしれないけど、てれび戦士として活動していたことは絶対に誰かの希望になっていて、無駄なことではないから、どうかその過去に誇りを持ってほしい。そして、キャストの4人のてれび戦士OB・OGの方。てれび戦士として活動していた時期が15年以上前である方もいる中で、再びてれび戦士として舞台に立って下さったことに心から感謝の意を示したい。本当にありがとう。

毎日夕方に教育テレビを見ていた頃の童心を忘れずに生きていきたいと思えた。

 

では。